
誘致を求める書面を手に記念撮影する(左から)堰八会長、鈴木知事、シャノンCEO、田端長官、清野理事長
北海道と北海道運輸局、北海道観光振興機構などは、欧米で人気のアドベンチャートラベル(AT)の国際サミットを2021年に北海道に誘致する方針を固め、23日に鈴木直道道知事らが来道したサミット主催団体である「アドベンチャー・トラベル・トレード・アソシエーション」(ATTA、本部・米国)のシャノン・ストーウェル最高経営責任者(CEO)に対し、誘致の意向を伝えた。
シャノンCEOが倶知安町で10月に開催される20カ国・地域(G20)観光担当相会合に向けた関連行事で来道したことから、面談の機会が持たれた。
鈴木知事のほか、大高豪太・道運輸局長、牧野剛・道経済産業局長、堰八義博・道観光振興機構会長らが参加。観光庁の田端浩長官、日本政府観光局(JNTO)の清野智理事長も同席した。
鈴木知事は「北海道はATに必要なコンテンツが詰まっている。関係機関、自治体と連携して万全の準備をし、開催を実現したい」と誘致の意向を伝え、田端長官も「観光庁としても力を入れて進めたい」と強調。堰八会長が誘致の提案書を手渡した。
シャノンCEOは、「北海道の自然や文化資源にいい印象を持っている。一緒に仕事ができることを願っている」と応じた。北海道での開催が実現するとアジアで初となる。
ATTAの国際サミットは毎年秋に開催され、世界各国の旅行会社やアウトドアメーカーなどの関係者約800人が参加し、屋外スポーツの体験会や商談会を行ってきている。
道や運輸局などが参加してきた関係で、ATTAから今年2月に道内開催を提案するよう話があり、道や関係機関で誘致準備会を設けて検討を進めていた。
ATの旅行者は滞在期間が長く、消費額も通常の観光客の約2倍といわれ、関連する分野も広い。サミットの開催が実現すれば、欧米からの旅行者の増加とAT観光事業の発展につながると期待されている。
誘致を求める書面を手に記念撮影する(左から)堰八会長、鈴木知事、シャノンCEO、田端長官、清野理事長