
開幕35日で来場者数の16%占める
サウジアラビア王国は21日、2025年大阪・関西万博のサウジアラビア王国館が開幕から35日で50万人の来場者を突破したと発表した。1日平均1万4000人が訪れ、万博全体の1日来場者数の約16%を占める人気ぶりだ。
サウジアラビア王国館は4月13日の万博開幕以来、文化パフォーマンスやビジネスイベント、メディア対応、VIP代表団の受け入れなど、175以上のイベントを開催。来場者はサウジアラビアの伝統や変貌、国際社会への影響について学ぶ機会を得ている。
ゴールデンウィーク期間中は来場者が急増。5月4日には1日で1万7363人を記録し、最も賑わいを見せた。館内では「Ahlan Wa Sahlan(サウジコーヒー・デモンストレーション)」や「We Are Saudi Arabia〜私たちの伝統工芸〜」、「The Botanist」などのイベントを開催。2つのスタジオでの音楽や芸術パフォーマンスを通じ、サウジアラビアの文化、遺産、芸術を幅広く体験できる。
駐日サウジアラビア王国大使で、サウジアラビア王国館の政府代表を務めるガージィ・ファイサル・エス・ビンザグル氏は「日本だけでなく世界中からこれほど多くの人々がサウジアラビアの万博ストーリーを共有しているのを目の当たりにし、誇りに思う」と述べた。さらに「サウジアラビア王国館は、サウジアラビアの豊かな文化的アイデンティティ、『ビジョン2030』の取り組みによる国の変革、そして私たちが世界に与えている影響を共有している」と語った。
サウジアラビア王国館では、連日ダンスやファッション、パフォーマンスなど、開催期間中に700を超えるイベントが予定されている。没入型展示室やギャラリーでは「進化する都市」「持続可能な海」「人間の無限の可能性」「イノベーションの頂点」などのテーマでサウジアラビアの世界的な影響力を体感できる。
館内には「Irth(イアス)レストラン」や「Irth(イアス)カフェ」も設置。サウジアラビアの食の伝統を味わえ、特にサウジコーヒーが来場者の人気を集めているという。
サウジアラビア王国館はコネクティングゾーン(C14-01)西ゲート内に位置し、毎日9時から21時まで開館している。詳細情報はオフィシャルサイト(https://ksaexpo2025.sa/ja)で確認できる。