
JTBは12月20日、2024年の旅行動向見通しを発表した。国内旅行者数は前年比2.8%減(2019年比6.4%減)の2億7300万人と推計。「23年5月に新型コロナが5類に移行し、新型コロナの影響はほぼ払拭されたが、家計の厳しさに加え、高止まりする旅行費用や旅行意欲の落ち着き(リベンジ消費の一巡)などが影響し、旅行者数は伸び悩むと考えられる」と同社。
国内旅行の平均消費額は物価の高値傾向が継続すると予想されるため同増減なし(13.4%増)の4万3200円、国内旅行消費額は2.9%減(6.0%増)の11兆7900億円と見込む。
国内旅行に関してのトピックスの一つは、3月16日に予定されている北陸新幹線の金沢駅―敦賀駅間の開業。これにより東京駅―福井駅間の所要時間が最短で2時間51分となる。また富山県にある黒部峡谷では、6月30日に黒部ダムと黒部峡谷鉄道欅平駅を結ぶ黒部宇奈月キャニオンルートが一般開放される。
このほか、3月15日~6月9日に神奈川県横浜市で開催される「第8回横浜トリエンナーレ」、7月13日~11月10日に行われる「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」などのアートイベントが予定されている。
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