2019年の全国企業倒産、2年ぶりに増加


 帝国データバンクによると、昨年1年間(2019年1~12月)の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は8354件で、前年比3.6%増と2年ぶりに増加した。7業種中、横ばいの建設業を除く全てが増加。「人件費の上昇や個人消費の低迷が影響し」(同社)、小売業が7.0%増と全体を押し上げた。負債総額は1兆4135億8500万円で、同13.0%減と、2年連続で減少するとともに、数字の比較が可能な00年以降で最少となった。

 業種別件数はサービス業が1974件、同2.3%増と最も多かった。以下、小売業(1945件)、建設業(1414件)、卸売業(1206件、同0.3%増)の順。

 9の地域別では北海道と中部を除く7地域で増加した。最多は関東の2981件(同3.6%増)。以下、近畿(2151件、同4.8%増)、中部(1156件、同6.5%減)、九州(641件、同11.7%増)が続く。東北は同14.8%増の403件と、3年連続の増加。四国(同20.8%増の180件)に次いで伸び率が高く、東日本大震災があった11年以来の400件超となった。

 規模別では、負債5千万円未満の倒産が5163件で、構成比61.8%と、11年連続で上昇。数字の比較が可能な00年以降で最高となった。

 観光関係の大型倒産は、会員制リゾートホテル経営のエメラルドグリーンクラブ(1月、負債450億円、民事再生法、東京都)、ホテル経営のAWH(12月、負債400億円、破産、静岡県)、会員制リゾートホテル経営の日本オーナーズクラブ(11月、負債145億4600万円、民事再生法、東京都)が報告されている。負債額が大幅増

 
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