2010年宇宙の旅に日本人10人が申し込み


宇宙船を手に説明するヴァージンギャラクテック社のスティーブン・アッテンボロー副社長(左)と旅客営業責任者のキャロリン・ウインザー氏

宇宙船を手に説明するヴァージンギャラクテック社のスティーブン・アッテンボロー副社長(左)と旅客営業責任者のキャロリン・ウインザー氏

 英ヴァージングループの宇宙旅行会社、ヴァージンギャラクティック社と、同社の日本地区公式代理店クラブツーリズムは11日、新宿京王プラザホテルで会見し、早ければ2010年にも日本人観光客の弾道宇宙旅行が実現する可能性を示唆した。

 乗客6人、パイロット2人が搭乗する宇宙船「スペースシップ2」が09年には完成。1年半から2年半かけてテスト飛行を行い、安全性を確認した上で商業飛行を始める。

 来日、会見したスティーブン・アッテンボロー副社長は「宇宙旅行を掲げている競合他社は試験機の開発にすら成功していない」と話し、民間初の弾道宇宙旅行の実現に自信を示した。

 最初の宇宙船にはヴァージングループのリチャード・ブランソン会長が搭乗し、安全性をアピールするという。

 日本人の申込者は現在10人。男女比は半々で平均年齢は60歳。ライブドアホールディングス元社長で現在は小僧com会長の平松庚三氏、今年78歳になる女性、外資系企業に勤める稲波紀明氏などが申し込んでいるという。

 このうち稲波氏は「稲波紀明の宇宙旅立ち日記」というブログで宇宙旅行への思いをつづっている。

 アッテンボロー副社長によれば、同宇宙旅行には現在35カ国から270人の予約が入っている。日本人10人のうち3人は「ファウンダー」と呼ばれる最初の100人に入っており、初の商業飛行を始めてから3〜4カ月以内に宇宙に飛び立つ予定だ。初飛行は「早ければ10年に実現する」(同副社長)とした。

 3日間の事前訓練も含めて1人あたり20万ドル(日本円で約2200万円)の旅行代金については、商業飛行開始から10年後には5万ドル程度にしたい考えだ。

 宇宙旅行の出発地は、米ニューメキシコ州。宇宙船スペースシップ2は、母船「ホワイトナイト2」で高度15キロメートルの地点まで運ばれ、空中で発射される。マッハ3超の速度で乗客6人を高度100キロメートルの宇宙空間へ案内する。乗客はシートベルトを外し、船内で4〜5分間の無重力体験を楽しむことができる。

 スペースシップ2の窓は通常の航空機の2倍の大きさに設計されており、窓の外に真っ青に浮かぶ地球を存分に眺められるという。

宇宙船を手に説明するヴァージンギャラクテック社のスティーブン・アッテンボロー副社長(左)と旅客営業責任者のキャロリン・ウインザー氏
宇宙船を手に説明するヴァージンギャラクテック社のスティーブン・アッテンボロー副社長(左)と旅客営業責任者のキャロリン・ウインザー氏
 
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