総務省は5日、家計調査報告の2月分を公表した。同月の2人以上世帯の消費支出は1世帯当たり前年同月比実質1.1%増の25万7887円と、2カ月ぶりに増加した。10の費目別では、教養娯楽など4費目が増加。食料など6費目が減少した。
教養娯楽は5.6%増の2万2655円と、2カ月連続で増加。宿泊料が10.1%増の699円、パック旅行費が名目で329.3%増の807円とそれぞれ増加した。ただ、コロナ禍前の2019年同月比は、宿泊料が52.2%減、パック旅行費が71.3%減と大きく減少している。
交通・通信は11.4%増の3万7579円と、5カ月連続で増加。交通が1.2%減の2166円。通信が51.2%増の1万2608円。
食料は3.6%減の7万1655円と、2カ月ぶりに減少。外食が8.7%減の8171円と減少した。
このほか増加が光熱・水道、その他の消費支出の2費目。減少が住居、家具・家事用品、被服および履物、保健医療、教育の5費目。
同月の2人以上世帯のうち勤労者世帯の実収入は、1世帯当たり前年同月比で実質0.1%減の54万712円と、7カ月ぶりに減少した。
このうち世帯主の定期収入が0.1%増の35万5806円と、11カ月連続で増加。配偶者の収入が1.2%増の7万5213円と、2カ月ぶりに増加。他の世帯員収入が27.9%減の1万838円と、6カ月連続で減少した。