宿泊施設の19年2月の客室稼働率(第2次速報)は、前年同月比0.9ポイント増の61.0%だった。28道府県が前年同月の実績と比べてプラスとなった。
施設タイプ別では、シティホテルが0.5ポイント減の79.4%、ビジネスホテルが0.1ポイント減の75.3%、リゾートホテルが1.1ポイント増の58.8%、旅館が0.9ポイント増の38.2%(従業者数10人以上の旅館は0.2ポイント増の52.6%)、簡易宿所は0.4ポイント減の26.7%となった。
都道府県別で客室稼働率が最高だったのは東京都の80.3%。次いで大阪府の79.4%、福岡県の73.4%、千葉県の70.3%、北海道の69.9%など。施設タイプ別の最高値は、シティホテルが沖縄県の91.7%、ビジネスホテルが東京都の85.8%、リゾートホテルが大阪府の94.8%だった。
旅館の最高値は北海道の53.7%で、続く上位は大分県の51.1%、神奈川県の50.4%、静岡県の48.3%、石川県の47.9%などだった。
調査対象変更に注意
観光庁の宿泊旅行統計調査は、全国の全ての宿泊施設における実績を推計しているが、調査対象の宿泊施設の母集団の名簿が2019年1月分の調査から新たになったため、前年同月との比較には注意が必要だ。
参考として新旧いずれの名簿にも存在する施設で算出した19年2月(第2次速報)の延べ宿泊者数の前年同月比は1.5%増(日本人0.4%増、外国人6.6%増)、客室稼働率の前年同月比は0.6ポイント増となる。今後公表される確定値では精度が上がった数値が算出される。