
帝国データバンクがこのほど公表した今年2月の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は734件、負債総額は1361億6600万円だった。件数は22カ月連続で前年同月を上回り、2月としては過去10年で最多となった。
件数は前年同月比27.9%、前月比4.9%それぞれ増加。額も前年同月比35.4%増、前月比61.7%増と、ともに増加した。
件数を8の業種別に見ると、運輸・通信業、不動産業の2業種が前年同月比で減少。ほかの6業種が増加した。
サービス業は23.1%増の165件と、8業種別で件数が最も多かった。このうちホテル・旅館経営業者の倒産は5件、負債総額46億4千万円(先週号既報)。主な倒産として、温泉旅館経営の長榮舘(岩手県、負債28億7400万円、破産)と青巒荘(神奈川県、負債8億5千万円、民事再生法)が報告されている。
旅行業の倒産は3件、負債総額3億5700万円。件数は前年同月比、前月比とも2件増加。額は前年同月、前月の1千万円から大きく増加した。
運輸・通信業は前年同月比15.4%減の33件。
会員向け記事です。