帝国データバンクによると、今年2月の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は442件、負債総額は777億4500万円だった。件数は前年同月比30.3%減少、額は同17.1%増加した。
件数は2000年以降で3番目の低水準。額は7カ月ぶりに前年同月比で増加した。
件数を7の業種別に見ると、5業種で前年同月を下回った。増加は運輸・通信業(8.7%増の25件)、不動産業(13.3%増の17件)の2業種。建設業(32.7%減の72件)は2月としては過去最少で、単月ベースでも20年5月に次ぐ過去2番目の低水準だった。サービス業は24.5%減の111件。
9の地域別では、全てが10%以上の2桁減となった。2カ月連続の全地域減少は00年以降初めて。東北(61.9%減の8件)は過去最少。関東(19.3%減の188件)は7カ月連続で減少した。
観光関係の主な倒産は、旅館経営のBJC(旧萩本陣、山口県、負債40億円、特別清算)、旅館経営のKS(旧景水、長野県、負債16億円、特別清算)、ビジネスホテル経営のグラッドシステムズ(大阪府、負債9億7100万円、民事再生法)が報告されている。