19年は甲府開府500年、21年に信玄生誕500年


 山梨県とやまなし観光推進機構は11日、東京都内で、旅行会社やマスコミ関係者を対象に観光説明会・商談会を開き、2019年春・夏シーズンに向けた最新情報を提供した。

 冒頭あいさつした県観光部長の弦間正仁氏は県の観光入り込みについて、「17年は3216万人となり、前年比微増だったが、外国人延べ宿泊者数は17.2%増の約160万9千人泊と2桁の伸びを示し、インバウンドは好調に推移している」と述べた。

 県は外国人の受け入れ環境整備の一環として、通訳案内士の育成に力を入れている。

 県によると、地域通訳案内士の資格登録者は現在127人で、言語は英語、中国語が多いが、タイ語が6人いるのが特徴的だ。17年の延べ宿泊者数を国・地域別にみると、1位の中国(53万2800人泊)、2位の台湾(16万4170人泊)に次ぎ、3位がタイ(13万9490人泊)となっていることが背景にある。

 今年5月、「葡萄(ぶどう)畑が織りなす風景」と「星降る中部高地の縄文世界」の二つの物語が日本遺産に認定されたが、説明会ではストーリーのポイントを紹介し、これらを巡る旅行を提案。

 また、20年の東京五輪では自転車ロードレースで県の道志村と山中湖村を通過することが決まったが、「自転車愛好者の関心が高まる」とし、山中湖周辺の五輪コースと周辺エリアの観光資源をつなげた自転車ガイドツアーの企画造成を呼び掛けた。

 笛吹市は19年4月5、7日に開催される「日本一の桃源郷ウォーク」を紹介。このイベントを組み込んだ旅行商品を造成すると、当日お祭り会場の出店で利用できる買い物券(300円分)をプレゼントする。限定1500人分。また、5日の旅行商品造成で、参加料(1人100円)を無料にすると発表した。

 商談会では県内事業者約70社の担当者が出席した旅行業者と個別情報交換を行った。

 
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