来年1月に開館する複合施設「豊臣ミュージアム」(外観)
来年1月から始まるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送を契機に、豊臣兄弟の生誕地である名古屋市などで大河ドラマを活用した観光振興に取り組んでいる。
ドラマは、豊臣秀吉の弟・秀長を主人公とし、兄弟の立身出世から天下統一に至るまでの物語を描く。強い絆で偉業を成し遂げた豊臣兄弟の姿を、俳優の仲野太賀さん(秀長・小一郎役)、池松壮亮さん(秀吉・藤吉郎役)が演じる。
同市への誘客促進と観光振興による地域経済の持続的発展を図るため、官民連携組織「名古屋市大河ドラマ『豊臣兄弟!』活用推進協議会」が今年3月に発足。来年1月24日には名古屋市中村公園内に複合施設「豊臣ミュージアム」が開館する。(1)大河ドラマ館(2)ミュージアムショップ(3)同市の展示スペースの三つで構成され、ドラマ館では、ドラマの衣装や小道具、ご当地特集パネル、展示スペースでは、名古屋の歴史文化を伝える映像コンテンツなどを展示する。

「名古屋市大河ドラマ『豊臣兄弟!』活用推進協議会」のロゴ
ドラマ館の前売り入館券は大人640円、小中学生320円。20人以上の団体利用は、11月に公開予定の専用サイトからの事前予約が必要。
愛知県と名古屋市からなる「愛知・名古屋大河ドラマ地域連携事業実行委員会」は、初回放送日の来年1月4日に、記念イベント「大河ドラマ『豊臣兄弟!』グランドプレミアin愛知・名古屋」を愛知県芸術劇場(同市)で開催。初回放送のパブリックビューイングや豪華番組出演者によるトークショーを行う。
その他の地域でも大河ドラマ関連事業を展開。奈良県大和郡山市では、「秀長さんプロジェクト推進協議会」が発足し、大河ドラマ館が来年3月2日にDMG MORIやまと郡山城ホール(同市)で開館予定。滋賀県長浜市では、同2月1日から各所で「北近江豊臣博覧会」を開催。大河ドラマ館や、家族の絆をテーマとした「義と絆館」を開く。

来年1月に開館する複合施設「豊臣ミュージアム」(外観)




