15年の外国人消費額は3.5兆円、観光庁が確定値


 観光庁は5日、訪日外国人消費動向調査の2015年(年間値)の確報値を発表した。訪日外国人の旅行消費額の総額は1月に発表された速報値から変更はなく、前年比71.5%増の3兆4771億円。初めて3兆円を突破し、過去最高を記録した。訪日客数が増加した中国は、買い物消費が好調で旅行消費額が初めて1兆円を超え、全体の約4割を占めた。

 消費額全体に占める国.地域別の構成比の上位は、中国が40.8%(1兆4174億円)、台湾が15.0%(5207億円)、韓国が8.7%(3008億円)、香港が7.6%(2627億円)、米国が5.2%(1814億円)、タイが3.5%(1201億円)、豪州が2.5%(870億円)など。

 総額全体の費目別の構成比は、買い物代が41.8%(1兆4539億円)、宿泊費が25.8%(8974億円)、飲食費が18.5%(6420億円)、交通費が10.6%(3678億円)、娯楽サービス費が3.0%(1058億円)。

 訪日外国人1人当たりの旅行支出の平均は、前年比16.5%増の17万6167円だった。費目別の内訳をみると、買い物代が7万3662円、宿泊料金が4万5465円、飲食費が3万2528円など。

 1人当たり旅行支出を市場別に見ると、主要な訪日市場の中で最も高額だった中国は、前年比22.5%増の28万3842円となった。このうち買い物代が16万1973円、宿泊料金が5万116円だった。中国の平均宿泊数は12.7日。

 他の東アジアの市場は、台湾が14万1620円で、このうち買い物代が5万9500円、宿泊料金が3万6048円。韓国が7万5169円で、このうち買い物代が2万2195円、宿泊費が2万2495円。香港は17万2356円で、このうち買い物代が7万2145円、宿泊料金が4万2165円。この3市場の平均宿泊数は5、6日だった。

 東南アジアの主な市場では、タイが15万679円で、このうち買い物代が5万3694円、宿泊費が4万1653円。シンガポールは18万7383円で、買い物代が6万415円、宿泊費が6万3677円。ベトナムは19万4840円で、このうち買い物代が7万5164円と香港を上回る金額だった。

 欧米豪の市場は総じて買い物への支出がアジアに比べて少ないが、宿泊数が10日以上と長いこともあり、宿泊料金への支出が大きい。米国は17万5554円で、このうち宿泊料金が7万4017円、買い物代が2万9247円。豪州は23万1349円で、宿泊料金が9万1177円、買い物代が3万6605円。英国は21万681円で、宿泊料金が9万7220円、買い物代が3万1239円だった。

 
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