
国の文化審議会は3月15日、小野宿の繁栄を伝える旅籠・旧小澤家住宅(長野県辰野町)など121件の建造物を国の登録有形文化財とするよう、文部科学相に答申した。近く答申通り登録される予定。
旧小澤家住宅(油屋)は、三州街道沿いの小野宿に位置する、かつての旅籠。切妻造り妻入り鉄板葺(ふ)きの建物で、「雀踊り」と呼ぶ飾りを正面の棟にのせる地域特有のつくりが特徴。街道に沿って長大な間口を構え、宿場の印象的な景観をつくる。現在は地域交流施設として活用されている。
旧朝日湯(大阪府泉佐野市)は浴室中央に御影石の大浴場を配し、上部はヴォールトと呼ぶ半円筒形の洋風天井とした銭湯。現在、西浴室はシアタールームなど、東浴室は市教育委員会事務所として使われている。
会員向け記事です。