観光庁2次速報
観光庁が2月26日に発表した宿泊旅行統計調査の結果、2020年12月の全国における宿泊施設の延べ宿泊者数（第2次速報値）は、前年同月比40.9％減の2786万人泊となった。新型コロナウイルスの感染再拡大の影響を受けた。都道府県別では山口県だけが前年同月比でプラス。46都道府県がマイナスで、下げ幅は大阪府が約7割減と最大だった。
12月の延べ宿泊者数の内訳は、日本人が前年同月比27.9％減の2736万人泊、外国人が同94.5％減の50万人泊。
都道府県別に見ると、山口県が前年同月比3.0％増の28万人泊で、9月から4カ月連続のプラス。前年同月比の減少率が1桁台だったのは、秋田県（2.3％減の23万人泊）と長崎県（6.5％減の51万人泊）の2県だけだった。
下げ幅が最も大きかった大阪府は、前年同月比67.3％減の129万人泊だった。続いて東京都が同60.0％減の281万人泊、北海道が同63.7％減の104万人泊、沖縄県が同53.3％減の115万人泊、京都府が同48.1％減の124万人泊などだった。
また、20年12月の全国の宿泊施設における客室稼働率（第2次速報値）は、前年同月比21.0ポイント減の37.7％だった。
都道府県別で客室稼働率が高いのは、（1）埼玉県、神奈川県50.0％（同率）（3）茨城県48.1％（4）島根県、山口県47.8％（同率）（6）千葉県47.0％（7）長崎県45.2％（8）静岡県44.8％（9）鳥取県、宮崎県44.7％（同率）。
客室稼働率が低い都道府県は、（1）長野県23.4％（2）山梨県24.1％（3）北海道25.3％（4）奈良県28.7％（5）大阪府29.4％（6）富山県29.5％（7）新潟県30.0％（8）山形県33.4％（9）沖縄県33.5％（10）京都府33.8％。
宿泊施設のタイプ別の客室稼働率（カッコ内は前年同月比）は、ビジネスホテル46.7％（24.9ポイント減）▽シティホテル38.4％（37.6ポイント減）▽リゾートホテル35.8％（16.8ポイント減）▽旅館28.2％（6.8ポイント減）＝旅館のうち従業者数10人以上の施設39.9％（9.1ポイント減）▽簡易宿所15.0％（15.4ポイント減）。
