全日本ホテル連盟(ANHA)が9日に発表した会員ホテルの10月の全国平均客室利用率は52.7%で、前年同月比0.6ポイント減、前月比は2.5ポイント増となった。
9月30日に緊急事態宣言が全国的に解除され、10月は「土日の稼働は戻りつつあるが、平日はまだまだ回復の様子を見せていない」とANHA。依然として単価の上昇が見込めず、宿泊を伴わない観光が多い現状についても懸念を示している。一方で、「Go To事業再開の兆しが見られ、入国者の待機期間短縮によるインバウンド回復などに期待が持てる」と展望している。
調査は236会員ホテルのうち124軒から回答を得た=表。
地域別での利用率のトップは82.3%の北海道。次いで、74.0%の甲信越、70.2%の北陸など。
利用率が低かった地域は、29.9%の四国、30.4%の中国、41.0%の九州など。
前年同月比で利用率が最も上がった地域は北海道で、15.2ポイント増だった。