1月の宿泊61%減に 緊急事態宣言発令で再び悪化


観光庁1次速報

 全国の宿泊施設における2021年1月の延べ宿泊者数は、前年同月比61.0%減の1681万人泊となった。観光庁が2月26日に発表した宿泊旅行統計調査の第1次速報値。新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う、Go Toトラベル事業の全国停止、1月7日の緊急事態宣言発令で、回復基調にあった宿泊需要は再び縮小した。

 延べ宿泊者数の前年同月比は、20年5月に84.9%減に落ち込んだが、Go Toトラベル事業の効果などで11月には30.5%減にまで改善した。しかし、「第3波」とされる感染再拡大で12月には40.9%減となり、1月にはさらに下げ幅が拡大した。緊急事態宣言の発令で、旅館・ホテルの臨時休業も相次いだ。

 1月の延べ宿泊者数の内訳は、日本人延べ宿泊者数が前年同月比51.1%減の1637万人泊、外国人延べ宿泊者数が同95.4%減の45万人泊だった。日本人の前年同月比は、11月には16.1%減に縮小していたが、再び悪化した。外国人は訪日客数がゼロに近い数字で推移しており、宿泊者数も低迷が続いている。

 1月の宿泊施設の客室稼働率(第1次速報値)は、前年同月比30.3ポイント減の23.7%だった。施設タイプ別の客室稼働率(カッコ内は前年同月比)は、ビジネスホテル33.7%(32.0ポイント減)▽シティホテル20.7%(46.9ポイント減)▽リゾートホテル15.0%(37.3ポイント減)▽旅館12.7%(20.9ポイント減)▽簡易宿所11.2%(12.1ポイント減)。

 
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