KNTはこのほど、鹿児島県十島村から、09年に同村トカラ列島で観測される皆既日食に伴う来島客の受け入れ態勢整備業務を受託した。18日には同社内に「2009年トカラ皆既日食受入対策業務運営事務局(仮称)」を設置。同村と共同で観測者の受け入れ態勢の整備を進める。
09年7月22日に同村で観測される皆既日食は皆既状態が今世紀最大級の6分30秒ほど続くとされ、愛好家らが多数来島することが予想される。
その一方で来島者受け入れ態勢の不足が問題化。7つの有人島と5つの無人島からなる同村への交通手段は、1隻の村営フェリーだけの上、宿泊施設も各島2〜5軒の民宿のみ。多数の観測者を受け入れるために、村ではインフラなどの整備が求められていた。
KNTはすでに同村からの委託を受け「2009年トカラ皆既日食受入に関する基本調査」を実施。今後は同社内東京法人旅行支店内に設けた運営事務局を中心に、キャンプ適地の選定やし尿処理問題の解決、インフラ整備のほか、十島村の観光振興に関する業務全般に携わる。