楽天が15日発表した07年1〜12月期決算で、楽天トラベルを中核とするトラベル事業は、一般の旅行会社の総取扱額に相当する予約流通総額が前年比22.6%増の2200億円となった。
売上高は同24.6%増の133.6億円、営業利益は同28.9%増の60億円だった。
トラベル事業の営業利益率は44.9%と全事業中首位で優等生ぶりを見せつけた。楽天市場などEC事業は営業利益率が25.8%(売上高768.7億円、営業利益195.4億円)、楽天証券など証券事業は同18.8%(同305.5億円、同57.4億円)だった。
楽天グループ全体の連結決算は、経常利益が前年比92.2%減の23.7億円となった。信販子会社の楽天KCで利息過払い金の返還に備える引当金251億円を一括計上したことが影響した。
また中国の最大手旅行サイト、シートリップ・ドットコムの株式売却益など574億円の特別利益を計上した結果、当期純利益は前年の13.6倍の369億円となった。