07年の東北6県の観光客の入込数は、前年比1.1%増の2億8700万人だったことがこのほど、東北観光推進機構のまとめで明らかとなった。各デスティネーションキャンペーン(DC)でのPR活動などが奏功した。同機構に参画する新潟県を含めた場合の東北地域の入込数は、3億5546万人で、同0.1%減だった。
同機構に参画する東北6県と新潟県が発表した観光統計をもとに算出した。県別では、青森(前年比1.1%増)、岩手(同2.7%増)、宮城(同3.8%増)、福島(同1.3%増)の4県が前年実績を超えた。同機構では、NHK朝の連続テレビ小説「どんと晴れ」の放映や、7〜9月に実施した北東北DC、10〜12月に実施した仙台・宮城DCによる宣伝活動が集客増につながったとみる。東北全体としては低成長ながらも景気回復傾向が続いたことが、消費者を旅行へ後押ししたと分析する。ただ、秋田(同1.7%減)、山形(同1.3%減)は前年割れした。
一方で、新潟県の観光客の入込数は、中越沖地震の影響から7月以降大きく落ち込み、11月以降は回復傾向となったものの、通年では前年比5.0%減の6847万人となった。