JR東海 第3四半期決算、新幹線利用落ち込み最終赤字


 JR東日本、東海、西日本、九州の上場4社はこのほど、2021年3月期第3四半期決算(20年4月1日~12月31日)を発表した。新型コロナウイルスや豪雨、降雪など自然災害の影響で鉄道利用が落ち込むなど、4社とも大幅な赤字となった。赤字額は4社とも同期での過去最大。

 JR東海の第3四半期決算は、売上高が前年同期比58.4%減の6030億8300万円、営業損失が935億9200万円、経常損失が1477億6100億円、純損失が1114億9200万円。新型コロナによるビジネス、観光の移動自粛による東海道新幹線の利用減、ホテル業での営業短縮、臨時休業などが影響し、同時期で初の最終赤字となった。

 営業施策では、感染拡大防止の一環として、新幹線のネット予約、チケットレス乗車サービス「エクスプレス予約」「スマートEX」の利用拡大として、京都、奈良、東京、飛騨などの観光資源を活用した各種キャンペーンの準備を進めた。また、新しい旅として提案している「ずらし旅」について、特設サイトやツイッターアカウントで発信するなど、利用拡大に向けた取り組みを展開した。

 流通業では、「ジェイアール名古屋タカシマヤ」「タカシマヤゲートタワーモール」で、顧客ニーズを捉えた営業施策を展開した。不動産業では、東京・有楽町駅と新橋駅間の高架下で「日比谷グルメゾン」を開業するほか、豊橋駅ビル「カルミア」、静岡駅「アスティ静岡西館」をリニューアルするなど、競争力、販売力の強化に取り組んだ。ホテル業では、ずらし旅と連動した旅行商品の販売などを行った。

 21年3月期通期決算予想は、売上高が8630億円、営業損失が1850億円、経常損失が2580億円、純損失が1920億円。

 
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