
大建工業(大阪市)は6月21日、深彫調の不燃壁材「GRAVIO EDGE(グラビオエッジ)」=写真は施工例=を発売する。旅館・ホテルなど、商業施設のエントランスなどに提案する。
同社が、不燃壁材のフラッグシップモデルと位置付ける軽量・加工性に優れた素材「ダイライト」に、深彫調のエンボス加工と特殊多彩塗装を施した。これにより、シャープな陰影とリアルな素材感を実現。印刷シートや一般的な塗装では再現できない、陰影に同調した特殊塗装によって生まれる本物の素材を使用したかのような高い意匠性が特長だ。
グラビオエッジの凹凸の深い立体デザインは、照明による演出によってさらに際立つ。照明の色や照射角度、距離などを変化させることで、客室の印象が大きく変わる。
砂岩や流れ石をモチーフにした「ブロッコ」「フルッソ」と、大柄な大谷石がモチーフの「カルセ」、やわらかな印象の布目柄の「カーヴァ」という全4柄のバリエーション。柄ごとに異なる6色をラインアップした。
基材のダイライトは、ロックウール(鉱物繊維)や、シラス(火山性ガラス質材料)などを原料とした無機質素材のため、防火性、耐腐食性能に優れる。グラビオエッジは、防火性が求められる化粧板として不燃材料認定を取得。高齢者施設や文教施設、幼保施設など防火上の規制のかかる非住宅の内装の部位にも仕上げ材として使用できる。
今回の新製品の開発にあたり同社では、岡山工場に深彫加工を行うプレスラインと、特殊多彩塗装ラインを新設。約7億円の設備投資を行った。
この件についての問い合わせ先は、大建工業 お客様センターTEL0120(787)505。