
阪急阪神ホールディングスは19日、宝塚ホテルの移転計画を発表した。2020年春の開業を目指す。発表内容の詳細は次の通り。
阪急電鉄と阪急阪神ホテルズでは、宝塚ホテル(兵庫県宝塚市)の移転計画を以下のとおり進めていくことになりましたので、お知らせします。
新しい宝塚ホテル(以下、新ホテル)は、現在のホテルのデザインを継承するなど伝統を受け継ぐとともに、これまで以上に宝塚歌劇と連携して新たな魅力を発信すること等により、地域の良好な都市イメージのさらなる向上に努めてまいります。そして、2020年春の開業を目指して本計画を推し進めていくこととします。
なお、現在の宝塚ホテルは、新ホテルの開業まで、営業を継続する予定です(但し、開業準備のための期間は除きます)。
新ホテルの外観イメージ(花のみち側(北側)から望む)※現時点の計画に基づく完成予想図であり、変更となる可能性があります。
■計画の概要
計画地 | 兵庫県宝塚市栄町1丁目292番1ほか(地番) |
敷地面積 | 約12,300平方メートル |
構 造 | 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造 |
階 数 | 地上5階 地下1階 |
延床面積 | 約23,000平方メートル |
工事期間 | 敷地整備工事 2017年9月~2018年春(予定)※ ホテル新築工事 2018年春~2020年春(予定) 2020年春開業(予定) |
※敷地整備工事の着工に伴い、宝塚大劇場の駐車場は9月14日(木)から劇場北側駐車場(整備中)に移転します。
計画地周辺図
■施設の構成
新ホテルでは、魅力あふれる高品位なサービスとくつろぎの空間を提供してまいります。
客室は、宝塚歌劇の観劇やビジネスユースなど幅広いニーズに対応できる様々なルームタイプを備え、現在のホテルを上回る約200室を予定しています。
新ホテル | (参考)現在の宝塚ホテル | |
客 室 | 3~5階 :客室 約200室 | 客室 129室 |
宴会場 | 1~2階 : 大宴会場 1室 中宴会場 1室 小宴会場 2室 計4室 |
大宴会場 1室 中宴会場 7室 小宴会場 5室 計13室 |
料飲施設 | 1~2階 : カフェレストラン&バイキング 日本料理 鉄板焼 ラウンジ 計4施設 |
フレンチレストラン カフェレストラン バイキング/ティーラウンジ 日本料理/鉄板焼 バー/ビアレストラン 計8施設 |
■現ホテルのデザインの継承
新ホテルは、阪神間モダニズムと称されるクラシカルな現ホテルのデザインを継承することとしており、切妻屋根の壁面などに描かれている植物モチーフのレリーフや、建物の外壁を特徴づけるドーマー窓と半円形屋根のほか、アーチ天井を持つ回廊、階段の手すりに施された装飾など、温もりが感じられる色彩や細やかな装飾を復元する予定です。
植物モチーフのレリーフ
ドーマー窓と半円形屋根
開業当時の宝塚ホテル
現在の宝塚ホテル