長野県諏訪地方に集積されている精密機械加工などにかかわる産業を観光資源として、中国から旅行者を呼び込もうと、諏訪地方観光連盟(会長=山田勝文・諏訪市長)などの関係機関が21〜25日、中国の北京市、大連市でセミナーや商談会を開催した。「テクニカルビジットツアー」と題して、中国の旅行会社や企業に産業観光の魅力を紹介した。
諏訪地方観光連盟、国土交通省北陸信越運輸局、名古屋観光コンベンションビューローなどが連携し、国のビジットジャパン地方連携事業を活用して実施した。過去にも旅行見本市などに出展した際、産業観光をPRしたことはあるが、産業観光にテーマを絞ってセミナーや商談会を開催するのは初めて。
諏訪地方には、カメラや内視鏡などで知られるオリンパス、情報関連機器のエプソンをはじめ精密機械加工などの企業が多い。また、セイコーエプソンの製品や技術を紹介したものづくり歴史館などの施設もある。中国を対象とした観光プロモーション用のガイドブックでは約30社を紹介している。
中国でのセミナー、商談会には、山田・諏訪市長をはじめとする観光関係者、企業関係者合わせて約30人が参加。北京市で開いたセミナーには中国側から50人が参加、大連市では約25人が参加した。中国の政府関係機関なども訪問し、観光交流の活性化に協力を求めた。
初めてのセミナーながら反響は大きかったという。諏訪地方観光連盟インバウンド部会の横川辰美副部会長は「諏訪地方は“東洋のスイス”と言われるように精密機械に関する産業が発達している。産業観光に特化した訪日旅行の提案に対する関心は高かった。長野県とも連携し中長期的に取り組み、中国からのインセンティブツアーなどの誘致拡大に取り組みたい」と話す。
セミナー、商談会では、空の玄関口として中部国際空港が見込まれることから、名古屋市にある産業観光施設「トヨタテクノミュージアム産業技術記念館」なども合わせて紹介した。