
オールジャパンを強調する溝畑長官
前原誠司国土交通相は12月25日の会見で、観光庁の本保芳明長官(60)を退任させ、後任に大分フットボールクラブ(大分市)の前社長、溝畑宏氏(49)を起用すると発表した。人事は1月4日付。政権交代から3カ月余り、“政治主導”のもと、観光庁の舵取り役も代わることになった。
前原国交相は、本保氏のこれまでの仕事ぶりを評価しながらも、外客3千万人の目標など新たな観光政策の遂行にあたり、サッカーチーム「大分トリニータ」の創設に尽力しJリーグ昇格にまで導いた溝畑氏の経営手腕が必要だと説明した。
溝畑氏は、85年に旧自治省入り。大分県企画文化部長などを経て04年に同社社長に就任、09年12月に辞任。東京大学法学部卒。京都府出身。
本保氏は、07年7月から国交省総合観光政策審議官、08年10月に観光庁初代長官に就任した。

溝畑宏氏