
鏡開きに加わった女優のディア・ミルザさん(写真中央)
観光庁は、新たな訪日旅行市場として注目されるインドから、人気女優のディア・ミルザさんを日本に招いた。インドは映画大国であることから、ミルザさんに日本の観光魅力に関する情報発信を期待するとともに、日本を撮影地としたインド映画の制作の気運も盛り上げ、訪日観光の需要喚起につなげたい考え。
インドは昨年度からビジット・ジャパン事業の重点国。昨年の訪日旅行者数は約7万人。8月29日、東京都内のホテルで開かれたミルザさんの来日に伴う記者発表で、観光庁の山田尚義審議官は「インドの人口(約12億人)を考えれば、もっと多くの方に日本に来てもらえるはずだ」と誘致拡大に意欲を示した。
日本政府観光局(JNTO)は、インドで広告宣伝や旅行会社向けのセミナーなどを実施し需要喚起に努めているが、JNTOの神保憲二理事は「経済発展が著しいインドに対して、より積極的な誘致活動を行う必要がある」と指摘した。
映画のロケ誘致を通じた集客なども検討されている。スイスやシンガポール、タイなどはインド映画のロケを誘致し、インドからの観光客の増加に成功している。JNTOは、地域のフィルムコミッションなどにもインドに関心を持ってもらうよう働きかけていく。
映画を介した交流について、ミルザさんは「インドと日本はすでに文化、ビジネスなどでつながりが深い。これからは多くのインド映画が日本で撮影されることになると確信している。映画を通じて日本を紹介する役割も果たしていきたい」。
記者発表には、今年10月にインドに子会社を設立するJTBの井本博幸専務取締役、ムンバイ線を就航している全日本空輸(ANA)の杉野健治・ムンバイ支店長も出席し、交流の拡大を訴えた。
観光庁はミルザさんの来日に併せ、インドの報道関係者10人も視察旅行に招いた。8月28日から31日にかけて東京や札幌などを案内した。

鏡開きに加わった女優のディア・ミルザさん(写真中央)