
「楽ナビシリーズ」と小澤正明社長
花王で業務用衛生製品事業などを展開する花王プロフェッショナル・サービス(東京都墨田区)は、9月19日にBtoB衛生製品事業概況説明会を開催した。2027年までに、売上高を現在の1.2倍の約500億円まで伸ばす目標を掲げたことに加えて、宿泊市場向けに対しても、10月23日から浴場・浴室用洗剤「楽ナビ」シリーズを発売することを発表した。
今年5月の新型コロナウイルスの5類移行に伴う行動制限の解除で、インバウンドの増加などで人流が回復している。その一方で、宿泊施設においては、従業員の慢性的な不足に頭を悩まし、業務の生産性向上が求められている。
そのような背景から、同社は施設内の清掃業務において、負担の大きい浴場、浴室清掃に着目し、日々の清掃作業の負担軽減を図れる楽ナビシリーズを開発した。
製品のラインアップは2点。一つは、専用のフォームスプレッダーで洗剤を散布して約10分間置くだけで、こすり洗い不要な浴場用洗剤「楽ナビ 大浴場クリーナー」。
もう一方は、客室内の浴室清掃に対応した浴室用洗剤「楽ナビ ユニットバスクリーナー」。浴槽にスプレーした後に、タオルで汚れを拭き取るだけで、スポンジによるこすり洗いや洗剤のすすぎの必要はなく、清掃負担の軽減と時間短縮を実現する。
また、「トイレや洗面台、コップ類にも活用できるため、これ1本でユニットバスの清掃を完結する」と同社。
同社は今後も、花王の技術を生かした施設内衛生総合提案を強みにさまざまな社会課題に対応していく。
「楽ナビシリーズ」と小澤正明社長