
農産物直売所では、さまざまな野菜が新鮮な状態で並ぶ
群馬県水上温泉にある源泉湯の宿松乃井などを運営するシーガル・リゾートイノベーション(戸澤千秋社長)は10日、松乃井そばに薪(まき)窯レストランと農産物の直売所を併設した「食彩の駅 M FOREST」をオープンした。8日にはマスコミ関係者らを集め、試食会を催した。
新施設は「食で心躍る旅をしよう」がコンセプト。レストランでは、県内生産者直結でうまみの詰まった野菜を薪窯で調理したメニューや上州牛のローストビーフ丼、赤城地鶏のグリーンカレーなどを提供。レストランで使用する野菜類は隣接の農産物直営所ですべて買い求めることができる。
M FORESTは廃業した旅館跡地をシーガル・リゾートが取得し、開設したもので、建物は農協と町が共有。1階と2階部分を借り受けて店舗を開設している。国の補助金なども活用し、今回のリニューアルオープンに至ったという。
シーガル・リゾートは約16年前に松乃井の運営権を取得し、施設の充実を図ってきた。戸澤社長は、「当時は団体需要があったが現在、収益構造が激変した。今後生き残るには滞在型の観光にシフトする必要がある」と指摘する。今回のM FORESTオープンもその一環となっている。
戸澤社長は、「今回のM FORESTオープンが最終的なお披露目ではない」とも語る。今後は、来年5月に同じく廃業した木造旅館を改装した新ホテルのオープンなども予定している。
また、同社はみなかみ町に広大な土地を所有しており、群馬県、みなかみ町とも連携しながら、この土地を活用した地域活性化を図っていく意向も明らかにした。
戸澤社長
農産物直売所では、さまざまな野菜が新鮮な状態で並ぶ