
船清の伊東さん
船清やはとバスなど対象
東京商工会議所の観光委員会(委員長・田川博己副会頭=JTB相談役)はこのほど、新型コロナウイルスの感染防止に取り組む事業者の現場を訪ねる「視察勉強会」を実施した。今後の参考にしてもらうのが狙いで、参加者の1人は「コロナ禍の苦しい経験から生まれた防止対策だけに説得力があり、とても参考になった」と受け止めていた。
視察勉強会には日本観光振興協会や墨田区観光協会、東京観光財団など観光関係者のほか、マエダ綜建、アイザック、アテナなど20人ほどが参加した。田川委員長は「観光の1丁目1番地は安心安全」と述べ、感染の不安を取り除くことが旅行需要回復につながるとの認識を示した。
今回は屋形船「船清」(東京都品川区)、はとバス(同大田区)などを視察。
船清の屋形船で昨年2月、国内初の感染クラスターが起きた。女将の伊東陽子さんは「当時はまだ多くの人がマスクもしておらず、また感染がどのように広がるか知られていない時だったので、(船清が)ケーススタディとして取り上げられた」と振り返り、大きなダメージを受けたという。
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