
青森県弘前市、秋田県仙北市、岩手県北上市の3市で構成されるみちのく三大桜名所連絡会議は9月26日、東京都台東区の観光経済新聞社を訪問。各名所の見どころや、来年に向けた取り組みなどをPRした=写真。
東北を代表するみちのく三大桜名所(弘前公園、角館町、北上景勝地)は、通常4月中旬からゴールデンウイークにかけて見ごろを迎えるが、今年は温暖化の影響で開花が早まり、前倒しで桜祭りを開催。三大名所のさらなる魅力向上を図るとともに、桜シーズンを長く楽しんでもらうための工夫にも力を入れる。
弘前公園の桜の名所・弘前城は、来年約10年におよぶ石垣改修が完了し、秋には天守の引き戻しが行われる。「天守と八重紅枝垂、岩木山の三つを同時に眺められるのは来年が最後。ぜひこの機会に来てほしい」と同市。桜祭り期間に満開を迎えるソメイヨシノに続いて咲き始める八重桜「弘前七桜」も併せて楽しみたい。
角館町では、来年4月15日から5月5日まで桜祭りを開催。武家屋敷通りや桧木内(ひのきない)川堤に観光客が集中していることから、分散化を図ろうと、周辺の寺院や商家の庭に咲き誇る個性豊かな桜をアピールした。
北上景勝地にあるかやぶき民家を移築復元した野外博物館「みちのく民族村」では、桜祭り期間中、村内にある博物館を無料開放している。ソメイヨシノのほか、遅咲きのヤマザクラやカスミザクラなど種類豊富な桜があり、長期間にわたり鑑賞できる。
今秋は、みちのく三大桜名所と周辺の観光地を舞台に、秋の桜もみじを巡るデジタルスタンプラリーを11月17日まで開催中。スタンプを集めると、各市の飲食店で使える商品券や、3市の秋の味覚の詰め合わせが当たるキャンペーンに応募できる。