杉乃井ホテル 新棟「星館」が開業 コンセプトは「和モダン」


大規模改装の集大成

 大分・別府温泉のランドマークとして80年の歴史を誇る杉乃井ホテル(鞍馬達也総支配人)は1月23日、大規模リニューアルプロジェクトの集大成として建設していた新棟「星館(ほしかん)」を開業した。21日には報道機関向けの内覧会を開いた。

 開業セレモニーでは、オリックス・ホテルマネジメントの似内隆晃社長があいさつ。「オリックスグループでは現在、サステナビリティ推進に力を入れており、杉乃井ホテルは立命館アジア太平洋大学(APU)との産学連携や地元温泉・観光事業者との連携を通じて、地域共創を力強く進めていく」と述べ、地域との連携を重視する姿勢を強調した。

 同ホテルは1944年の開業。2019年11月から着手した大規模リニューアルプロジェクトは、「杉乃井ホール」の改修を皮切りに、共用施設「SUGINOI BOWL& PARK」「アクアガーデン」のリニューアルを経て、客室棟の新築へと進んできた。

 21年7月にはカジュアル棟「虹館」(155室)、23年1月にはフラッグシップ棟「宙館(そらかん)」(336室)が相次いで開業。そして最後の客室棟となる「星館」(300室)が開業し、3棟合計791室の客室規模となった。

 「星館」のコンセプトは「和モダン」。館内は、豊かな温泉情緒を感じさせる和テイストを取り入れたデザインが特徴だ。注目は最上階に位置するブッフェレストラン「和ダイニング星 HOSHI」。ガラス張りの壁面と、高さ約6メートル、一部天窓の開放的な空間が広がり、利用者は海抜約220メートルからの別府湾を一望するパノラマの絶景を眺めながら食事を楽しめる。

 料理は全体コンセプトを「和」とし、すしや刺し身といった定番の和食に加え、わら焼きなどの炉端焼きコーナー、和のテイストを融合させた中華コーナーなど、バラエティ豊かなメニューを用意。

 さらに、スイーツ界の巨匠、鈴木一夫氏を迎え、同ホテルでしか味わえないオリジナルプリンやソフトクリームを中心に、大分の和菓子や和スイーツなど、ハイレベルなデザートもそろえた。

 杉乃井ホテルの代名詞ともいえる絶景露天風呂「棚湯」も健在。20年以上もの間、多くのファンを魅了し続ける絶対的なコンテンツである棚湯は、別府市街に立ち上る湯けむりを一望できる高台に位置し、柔らかな泉質と圧倒的な開放感が訪れる人々から人気だ。


(写真左から)オリックス・ホテルマネジメントの森本部長、阿部別府市副市長、オリックス・マネジメントの似内社長、杉乃井ホテルの鞍馬総支配人

 
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