
就任の記者会見に臨む小枝・新審議委員(3月26日、日銀本店)
内閣は3月26日付で、日本銀行の政策委員会審議委員に元早稲田大学政治経済学術院教授の小枝淳子氏(49)を任命した。金融政策などを議論・判断する政策委員会で女性委員が複数となるのは、1998年の日銀法改正以降で初めて。学者出身は植田和男総裁、野口旭審議委員に次ぐ3人目。安達誠司・前審議委員は、3月25日に任期満了で退任した。
26日午後の就任会見で小枝氏は、「0.5%」に置く現状の政策金利に関し、「実質金利は極めて低い」との認識を示した。政策委員としての所信については、〝研究者〟としてこれまで進めてきた金利モデルの構築や金融データを使った実証分析によって培ったノウハウを「必要に応じて適宜、生かしながら任務にあたりたい」と抱負を語った。【記事提供:ニッキン】
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