日本観光旅館連盟(近兼孝休会長)は、英国の旅行ガイドブック「ラフガイド」の取材に協力している。日本を紹介するガイドブックの改訂に向けて現地取材を行う記者らに会員の旅館・ホテルが宿泊を無料で提供。今年1月から、北海道などの会員施設が記者らの滞在を受け入れ始めた。2月以降も全国各地の取材依頼が入っている。協力施設の情報は周辺観光スポットの情報とともに改訂版のガイドブックに掲載される予定だ。
ラフガイドは1982年にロンドンで創刊された英語版のガイドブックシリーズ。英国、英連邦の国々の個人旅行者らに支持されている。国または都市ごとに単行本が発行されており、改訂は3年に1度という。
日観連は3年前の改訂の際にも会員施設が取材に協力したことがあるが、今回は日観連のホームページ「やど日本」に英語で情報を掲載している施設を中心に取材の協力依頼があった。
1月に来日したラフガイドの取材記者は、北海道や北陸、中部に所在する会員施設7軒に滞在する。2〜3月にも別の記者が四国や九州の会員施設に滞在する予定だ。
中村義宗専務理事は「やど日本の英語版などウェブサイトでも海外への情報提供に努めているが、日本の宿泊施設を外国人旅行者に紹介する良い機会だ。受け入れ施設には自館の情報に加え、周辺地域の観光魅力も合わせてPRしてもらい、訪日外客の誘致につなげてほしい」と話している。