
日本観光振興協会は、熊本県八代市と協力し、同市の日本遺産を公共交通機関を活用することで効率よく観光できるモデルコースを策定した。2月20日からは周遊パスも発売され、周遊観光に弾みがつきそうだ。
日本遺産「八代を創造した石工たちの軌跡~石工の郷に息づく石造りのレガシー~」は構成資産が点在し、場所が分かりにくいなどの課題があった。
日観振は「公共交通機関を活用した日本遺産体験周遊ツーリズム事業」を実施し、2022年11月に有識者検討会議を立ち上げ、ストーリーに沿って効率よく構成資産を巡れる仕組みを構築。市観光ポータルサイト「きなっせやつしろ」内に構成資産の情報やモデルコースを掲載した。
モデルコースは、(1)石工が作り上げた絶景スポットを巡る王道コース「イシク・ロード」(2)石工の歴史を学ぶ「日本遺産・八代歴史」探求コース―などで、路線バスやタクシーを使って巡ることができる。
また、2月20日から「わくわく周遊パス1日乗車券」が発売された。販売期間は3月末までで、料金は500円。パスを提示すると観光文化施設や飲食店などで特典を受けられる。