
昨年11月、広島県の「壬生の花田植」=写真=と島根県の「佐陀神能」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを受け、文化庁は23日、関係者にユネスコ無形文化遺産の認定証を授与した。
壬生の花田植は北広島町で、毎年6月の第1日曜にその年の稲作の無事と豊作を祈願する伝統行事。10頭以上の飾り牛、80人以上の早乙女や囃子が織りなす光景は壮観で、華麗な初夏の一大田園絵巻と称賛されている。1976年には国の重要無形民俗文化財として登録されている。
佐陀神能は佐太神社(松江市)とその近隣諸社で行われる神楽で、壬生の花田植と同様、76年に重要無形民俗文化財に登録されている。
同日は近藤誠一長官から、壬生の花田植保存会の藤本隆幸会長と佐陀神能保存会の宮川康秀会長に対し、登録の証となる「代表一覧表記載認定書」が伝達された。
昨年11月現在、国内では壬生の花田植のほか20件がユネスコ無形文化遺産に登録されており、今年3月には新たに「和食 日本人の伝統的な食文化」を無形文化遺産として提案することが決まった。
