
昆布すき職人によるパフォーマンス
若狭湾観光連盟(福井県小浜市)は9~10日、北陸新幹線の金沢―敦賀間延伸開業を前に、嶺南地方の魅力を体験できるイベント「青々吉日 敦賀・若狭フェア」を東京の渋谷スクランブルスクエアで開催した。8日にはメディア内覧会が行われ、同エリア内の観光PRのほか、昆布すき職人によるパフォーマンス披露や伝統工芸体験などが行われた。
福井県の杉本達治知事は、元日に発生した能登半島地震の被災者に見舞いの言葉を述べた上で、「現在、石川、富山、新潟の各県とともに、福井県が中心になりながら北陸全体のPRをしている。その一つが今回のフェアで、この1年を通じて敦賀・若狭地域のキャンペーンを開催する」と強調。
また、「『青々吉日』の由来は、若狭湾や三方五湖、そこに迫る山々など豊かな自然を表す『青々』と、陰陽道ゆかりの地として古い伝承や地域の祭り、国宝級の寺社仏閣などが多くあり、おめでたいという意味の『吉日』をかけあわせて表現している。今回のフェアで敦賀・若狭を体験していただき、新幹線が延伸開業した際には敦賀までお越しいただければと思う。『頑張ろう北陸』ということで、一生懸命力を入れながら皆さまにも楽しんでいただきたい」とあいさつした。
観光PRでは、金崎宮で毎年春に行われる男女交際の縁結びの「花換えまつり」や、夏におすすめのアクティビティとして若狭湾周辺を巡るサイクルツーリズム「わかさいくる」など、四季折々のイベントやアクティビティが紹介された。
そのほか伝統工芸品も紹介され、若狭塗り箸や若狭パールを使ったアクセサリー作りなど、伝統工芸産業が始まった歴史的背景や、特産物としての希少性などが解説された。
後半はご当地グルメの試食会や伝統工芸体験、昆布すき職人によるパフォーマンス披露が行われた。数メートルの長さに及ぶ取れたての昆布を北陸新幹線の東京駅から敦賀駅までに見立て、職人が端まで昆布をすくパフォーマンスが披露され、場を盛り上げた。
昆布すき職人によるパフォーマンス
あいさつする杉本知事