
吉備津神社
おかやま観光コンベンション協会は11月27、28日、報道関係者を対象にプレスツアーを実施した。岡山市は来年4月1日に政令指定都市に移行することが決定、これを機に観光振興への取り組みを本格化させる。プレスツアーのテーマも「岡山の魅力 再発見」として、さまざまなテーマや体験、ガイドを組み合わせたコースを提案した。
初日は本殿の屋根に千鳥破風が2つ並ぶ「吉備津造り」(比翼入母屋造)で国宝に指定されている吉備津神社を見学。同神社は半世紀ぶりに檜皮葺き替えを行い、本殿内部も赤漆を塗りなおしたばかりで、多くの参拝客を魅了しているという。
次いで足守陣屋町散策と備中高松城址をガイドの案内で見学。足守陣屋町は豊臣秀吉とねねのゆかりの町で県の町並み保存地区に指定されいる。土蔵造りの旧家、武家屋敷、庭園、昔の商家、足守文庫など情緒あふれる町並みが魅力。また県内では足守メロン(マスクメロン)の産地と知られ、100%生のメロンジュース(500円)が人気となっている。
2日目は「岡山市内街歩き、備前焼体験、後楽園見学、岡山城での殿・姫変身体験」と「西大寺、緑化フェア会場視察、犬島アートプロジェクト」の2班に分かれた。
西大寺コースでは西大寺と周辺の門前町、映画「ALWAYS三丁目の夕日」のロケ地を見学。犬島の犬島アートプロジェクト「精錬所」は、近代化産業遺産として07年経済産業省に認定された銅の精錬所の遺構をそのまま残しながら蘇らせた建物。運営は、直島福武美術館財団。直島(香川県)を舞台した「ベネッセアートサイト直島」で行ってきた現代美術による地域振興プロジェクトに次ぐもの。今年4月に第1期工事が竣工した。鑑賞は予約制の見学ツアーで1日90人の受け入れとなっている。
行程の最後には岡山コンベンションセンターで、高谷茂男岡山市長をはじめ、市観光課、おかやま観光コンベンション協会と意見交換会が行われた。交換会では、視察先の魅力や岡山の食、情報発信の方法について意見が交わされた。

吉備津神社