
22日から一般公開される記念館
10月21日、岐阜県関ケ原町に新たな観光スポットが登場する。戦国時代最大の戦いといわれる「関ケ原の戦い」を扱う岐阜関ケ原古戦場記念館だ。迫力ある映像を通して合戦について知ることができる。小和田哲男館長(静岡大名誉教授)は「戦いの映像や参戦武将ゆかりの品の展示、さらに実際の戦いの様子を分かりやすく解説したパネルなどによって、『天下分け目』といわれた戦いの現場にタイムスリップして」とコメントしている。
当初、7月のオープンを予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開館を延期していた。21日は戦いが起きた日で、同日は記念式典が行われ、22日から一般公開される。愛称は関ケ原メモリアル。
コロナ感染対策として入館は当面予約制に。30分ごとの入館で1回30人までとし、館内の滞在時間は2時間までに制限するという。5日から受け付けが始まった。
記念館は三つのフロアで構成。1階は床にスクリーンを設置。講談師の神田伯山の語りによって全国を舞台にした東西陣営のスケールの大きな戦いを俯瞰して学ぶことができる。シートが振動する縦4.5メートル、横13メートルの大画面シアターも備え、戦いをリアルに感じられる。
2階は合戦に参加した武将の武具や肖像画、古文書などを公開する展示室のほか、戦国体験コーナーでは武将に扮して写真撮影ができ、VRアトラクションでは武将となって一騎打ちもできる。
5階は360度全面ガラスの展望室で、現在の関ケ原が一望できる。
開館は午前9時半~午後5時。月曜(祝日の場合は翌平日)と年末年始は休館。入館料は一般500円(20人以上の団体は1人400円)、大学・高校生300円(同240円)、中学生以下無料。年間パスポートは一般1200円、大学・高校生800円。
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関ケ原の戦いは戦国時代後期の1600年、関ケ原で徳川家康を大将とする東軍、石田三成を中心とする反徳川勢力の西軍が行った合戦。西軍は総勢10万、東軍は7万が関ケ原に陣を構えた。双方合わせて6千~8千人の戦死者を出したといわれ、東軍が勝利した。
22日から一般公開される記念館