総務省はこのほど、サービス産業動向調査の昨年10月分速報を公表した。同月の宿泊業の売上高は前年同月比19.3%減の3855億7900万円と、9カ月連続で減少した。ただ、減少率は5月を底に、5カ月連続で縮小している。サービス産業全体は5.8%減の29兆1939億2900万円と、宿泊業同様9カ月連続で減少した。
宿泊業の売り上げは、新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年3月に46.2%減と大きく低下。4月は75.6%減とさらに低下した。その後も減少を続けたが、減少率は5月の81.0%減を底に縮小している。
ほかの業種をみると、飲食店が13.7%減の1兆3785億2400万円。娯楽業(公園・遊園地、映画館、遊戯場など)が10.2%減の2兆504億9100万円。道路旅客運送業が26.2%減の2075億7600万円。
同月のサービス産業の事業従事者数は、宿泊業が前年同月比9.5%減の64万1千人と、8カ月連続で減少した。サービス産業全体は1.8%減の2963万1600人。