
訪日客向け集客サービス導入で62施設をアピール
ネットシスジャパンは4月25日、同社が提供する訪日観光客集客支援サービス「Core Express」が大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツの運営する温泉宿やホテル計62施設に導入されることを発表した。同サービスを通じて韓国の旅行・レジャープラットフォーム企業「Nol Universe(ノルユニバース)」と連携し、韓国から日本を訪れる観光客への情報発信と集客強化を図る。
導入の背景には、近年の宿泊業界における訪日観光客の増加がある。大江戸温泉物語グループは海外からの観光客に対する認知向上を目的に「Core Express」を採用。海外観光客専用の宿泊プランも提供し、国内外問わず利用できる宿泊施設を目指す姿勢を示した。
今回「Core Express」が導入されるのは、「大江戸温泉物語」31施設、ワンランク上のサービスを提供する「大江戸温泉物語 Premium」21施設、オールインクルーシブ型の「TAOYA」8施設の合計62施設。大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツは「温泉旅の楽しさを、何度でも。~すべての世代の笑顔あふれる温泉宿」をコンセプトに事業を展開している。
同社は現在、新規開業の増加に加え、既存施設のリブランド・リニューアルを加速させている。「TAOYA」ではオールインクルーシブ方式を導入し、宿泊代にアルコールやラウンジでのドリンク、夜食など館内利用料金がほぼ含まれるサービスを提供。「大江戸温泉物語 Premium」では、プレミアムラウンジやバイキングをはじめとしたワンランク上のサービスを展開している。さらに各施設ではその土地・文化に根差したサービスを提供し、地元に愛される宿泊施設づくりにも注力している。
「Core Express」はネットシスジャパンが昨年から提供を開始したサービスで、韓国の「Nol Universe」と業務提携している。訪日韓国人に自社の宿泊施設をアピールしたい、海外OTAとの契約手続きに課題を抱える施設向けに開発されたもの。現在300棟以上の宿泊施設への導入が決定しており、将来的には各国のローカルOTAと連携し、国内宿泊施設と世界中の訪日観光客をつなぐサービスを目指すという。
ネットシスジャパンは2004年設立。「人手不足で悩む宿泊業界の業務効率化。新規でホテルや旅館経営に挑戦したい企業や個人をソリューションでトータルサポート」をコンセプトにシステム開発を行っている。宿泊施設の予約登録やチェックイン・チェックアウトを統合管理できるPMS「Core Cast」など、宿泊施設向けの各種システムを提供している。大江戸温泉物語グループは2003年に東京お台場大江戸温泉物語として開業し、現在では66のホテル・宿、2つのテーマパークや混浴施設を展開している。