
従業員が役割分担して行った避難訓練
千葉県鴨川市の鴨川館(武田将次郎社長)は7日、東日本大震災に伴う大津波の発生を受けて、初の津波自主避難訓練を行った。旅館従業員約60人が参加し、津波警報が発令された時の宿泊客らの避難誘導方法を確認した。
太平洋沿岸に位置する同館は地元鴨川市から津波避難ビルの指定を受けている。昨秋、市が行った避難訓練で地域住民を避難場所として館内に受け入れるなどしてきたが、今回のような自主的な津波避難訓練は初めて。
従業員が宿泊客役、日帰り客役、近隣住民役、従業員の避難誘導員役にそれぞれ扮し、誘導員役の指示のもと旅館の5階以上の高所に避難した。
同館では今後、火災の避難訓練とともに年2回程度のペースで津波避難訓練を行いたいとしている。

従業員が役割分担して行った避難訓練