
クレジットカード業界は、2025年3月末までに全EC(電子商取引)加盟店へ安全性の高い本人認証サービス「EMV 3Dセキュア」の導入を促す。まず、不正利用金額が「3カ月連続50万円超」の不正顕在化加盟店に即時導入を働きかける方針。直近2年間で不正が5件以上または累計10万円以上発生した加盟店にも優先して早期導入を促し、期間内の全加盟店導入を急ぐ。
日本クレジット協会によると、カードの不正利用は22年に過去最高の436億円に上り、23年は500億円超えも想定される。被害のうちカード番号などの盗用が9割以上を占め、その多くは非対面取引でなりすましてカード情報を入力する手口。ECサイトの脆弱性対策が急務となっている。EMV 3Dセキュアはクレジットカード番号や有効期限などの情報に加え、パスワードなどを入力し安全性を高めたもの。【記事提供:ニッキン】
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