
約1千人が集まった今年度の全国大会=別府市のビーコンプラザで
全国旅館生活衛生同業組合連合会(全旅連、佐藤信幸会長=山形県・日本の宿古窯)は16日、大分県別府市のビーコンプラザで「未来(あす)を信じて元気を出すぞ!全旅連」をテーマに第87回全国大会を開いた。全国から組合員約1千人が参加。佐藤会長は、「時代の変化への対応」「地域一体となった観光振興」を呼び掛けるとともに、新型インフルエンザ対策に万全を期す方針を改めて強調した。
式典で佐藤会長は「組合員は最盛期に3万7千軒以上。今はその半分になった」と、旅館業界の厳しい現状を指摘。その上で、「我々は大きく変わらなければならない。幸い、我々のような小資本の企業は時代の変化に対応しやすい。今こそ経営者はそれぞれの個性を生かして、創意工夫で取り組まねばならない」と述べ、組合員の生き残りには従来の経営方針からの転換が必要だと訴えた。
佐藤会長はまた、「業界悲願の観光庁が昨年発足し、地域活性化にも観光が重要と理解されてきた。我々だけでなく、地域が一丸となり、総合力で観光客を呼び込むべきだ」と述べ、第1次産業や地域住民を巻き込んだ観光客の誘致策をそれぞれの地域が行うべきだと訴えた。
佐藤会長は近畿を中心に多くの宿泊キャンセルが出た新型インフルエンザの問題にも触れ、被害を受けた施設に見舞いの言葉を述べるとともに、「全旅連は宿泊5団体の先頭に立ち、(新型インフル対策を)最重要課題として取り組む。秋にも予想される第2波に対し、感染拡大阻止へ協力するとともに、過剰な報道にならないように(マスコミなどに)お願いしていく」と述べた。
大分県での大会開催は初めて。式典では大分県旅館ホテル生活衛生同業組合の上月敬一郎理事長(おにやまホテル)が歓迎の言葉を述べたほか、来賓から、厚生労働省の舛添要一大臣、大分県の広瀬勝貞知事(それぞれ代読)、地元選出の礒崎陽輔参議院議員があいさつ。
表彰式では厚生労働省健康局長表彰、全国生活衛生同業組合中央会理事長感謝状贈呈、全旅連会長表彰、第12回「人に優しい地域の宿づくり賞」表彰がそれぞれ行われた。
大会宣言を長崎県組合の村木営介理事長、決議文を福岡県組合の太田信幸理事長が読み上げ、全会一致で採択。 来年の大会開催地となる岐阜県の組合員が登壇し、滝多賀男理事長らが「おんさい(いらっしゃい)岐阜」と呼び掛けた。
第2部では全旅連青年部が主体となり、「観光立国の目玉! インバウンド事業への取り組み」と題した事例発表を行った。懇親会では観光庁の本保芳明長官があいさつし、「日本の観光と旅館の未来は明るい。皆さまと手を携えて、日本の観光の未来を築いていきたい」と旅館業界にエールを送った。

約1千人が集まった今年度の全国大会=別府市のビーコンプラザで