
VJC中国観光親善大使のハローキティも出迎え(8日、成田空港で)
1日の中国からの個人観光ビザ申請の受付開始に伴い8日、成田、関西、新千歳の各空港に初の中国人個人旅行客が到着した。個人観光ビザで8日に来日した中国人旅行者は63人。成田空港が59人、関西空港が3人、新千歳空港が1人だった。成田空港では観光庁や日本政府観光局(JNTO)の幹部や各航空会社関係者のほか、ビジット・ジャパン・キャンペーン中国観光親善大使であるハローキティが、花束や歓迎の意を表した横断幕などを手に第1陣を出迎えた。
8日午後の全日空便で成田空港に到着した第1陣18人は、間宮忠敏・JNTO理事長や平田徹郎・観光庁国際交流推進課長、浅川修・ANAセールス社長らの出迎えを受けた。ハローキティのぬいぐるみやANAのモデルプレーンなどのプレゼントに、中国人客は顔をほころばせていた。
セレモニー後に行われた記者会見では、北京在住の会社員、高建怡さん(38)が「自由に旅することで、日本の普段の生活に触れたい」と旅行への期待を語った。また北京在住の大学職員、馬浚誠さん(40)はビザ取得のために所得証明だけでなく不動産や車についての証明を提出したことに触れ、「手続きを簡素化してほしい」と要望した。
記者会見には本保芳明・観光庁長官も同席。個人観光客の増加が日中友好の深化につながるとして、旅行者を歓迎したほか、ビザ取得のための所得制限については「まずは個人旅行者受け入れ実績を積むことで、今後段階的な緩和につなげたい」と語り、ビザ緩和への意欲をにじませた。
全日空便で成田空港に着いた第1陣18人の旅行はハナツアー・ジャパンとANAセールスの取り扱い。このうちANAセールスが扱った、東京に3泊し東京ディズニーランド観光などを行う旅行の代金は、2800元(日本円で約4万円)。

VJC中国観光親善大使のハローキティも出迎え(8日、成田空港で)