
海外メディア招請事業におけるサンゴ植え付け体験(沖縄県恩納村)
テーマと連動、海外メディア招聘
四国、北陸、沖縄を紹介
万博開幕まであと1年余り。日本政府観光局(JNTO)は、2025年の大阪・関西万博をインバウンドの地方誘客につなげようと、海外への情報発信やメディアの招請事業に取り組んでいる。ウェブサイトの特設ページなどで観光スポットやモデルコースを紹介。2023年10~12月には、日本国内に駐在している海外メディアの記者などを関西、四国、北陸、沖縄などの視察旅行に招請した。大阪・関西万博が掲げるテーマも踏まえ、日本各地の観光資源をPRしていく。
「万博プラス観光」の推進で万博開催の効果を全国に波及させる。過去の万博開催国や、万博を理由とした訪日意向が高い市場として、中国、台湾、米国、イタリア、ドイツ、中東地域などを誘客の主なターゲットに設定している。
大阪・関西万博のメインテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。JNTOでは、万博のテーマを踏まえながら、日本各地のサステナブル・ツーリズムの発信を目指す。23年11月には英語、中国簡体字、台湾繁体字で特設ページを開設し、大阪・関西万博を絡めた訪日旅行の情報を発信している。
JNTOでは、大阪・関西万博のサブテーマを基に体験素材を分類。「いのちを救う」では、平和、健康・医療、スポーツ、温泉、環境など。「いのちに力を与える」では、和食、酒、ローカルフード、ファームツアー、ナイトライフなど。「いのちをつなぐ」では、伝統行事・祭り、伝統芸能、工芸、文化体験、遺跡・歴史的建造物、アートなど。サブテーマと連動した観光情報や旅行商品の発信を強化している。
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