
お宿認定マーク
育児情報サイトの運営などを行うミキハウス子育て総研(大阪府八尾市、藤田洋社長)はこのほど、乳幼児連れの家族が利用しやすい宿泊施設の認定事業を始めた。施設の設備内容や接客などの項目を審査、基準をクリアした施設には専用ロゴを使用してもらい、PRなどに役立ててもらう。認定事業により子育て中の家族にやさしい施設づくりを促したい考えだ。
3歳までの子連れ旅行に適した施設か、100の項目について評価し、認定を行う。合格ラインは70点。認定を受けると同総研サイトなどで紹介されるほか、専用ロゴを広告などで使用でき、「施設のアピールポイントにもなる」(同総研の味田村千恵氏)。
評価項目は子ども専用施設の有無やベランダの安全性などの設備内容のほか、食事のアレルギー対策など幅広い。またチェックイン時の荷物への対応や子どもへのケアなど、接客面についても評価する。評価項目は事前にWebアンケートなどで1万8千人の子育てママの意見を収集し設定した。味田村氏は、「特に接客の面などで、不便を感じたという声を評価項目に生かした」と話す。
評価作業は事前の質問書に加え、同社が子育てとくらしの観点から行っている住宅評価事業に携わる、子育てと接客経験を持つ認定士が実地調査をする。
認定料は1施設100万円で3年間有効。現在は大手宿泊施設グループなどからの問い合わせが多いが、今後は旅行情報誌や旅行会社などとも協力体制を築き、周知を図っていく中で、「日帰り施設なども手がけていく予定」(味田村氏)。反響次第では大手事業者以外が認定を受けやすい仕組みづくりも考えるという。
2月1日から認定を始め、オリエンタルホテル東京ベイやクラブメッドサホロなど4施設を認定した。今後100〜200件程度の施設を認定予定だ。旅行会社や福利厚生会社などと共同で、認定施設を利用したツアー企画なども視野に入れる。

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