ミキ・ツーリストは11月18日、セルフ音声ガイドアプリ「POP Guide(ポップガイド)」と、同アプリを利用する国内旅行商品の第1弾を発表した。
アプリは観光地や名所に接近すると音声によるガイドを自動で行うシステムで、イタリアのVOX社が提供。国内ではミキ・ツーリストが設立した新会社VOX JAPANが提供する。ミキ・ツーリストは、ヨーロッパで同アプリを導入した観光バス「JOIBUS」を運行しており、そのノウハウを日本に導入する。
国内旅行商品の第1弾は、新潟県南魚沼市の古民家ホテル「ryugon(りゅうごん=旧名・温泉御宿龍言)」に宿泊する1泊2日のツアー。魚沼地方の老舗酒蔵や漬物店でこの地ならではの食文化に触れるほか、宿泊施設で「かまくらバー体験」や民謡の生演奏など特別なプログラムを楽しんでもらう。
ryugonでも既にポップガイドを使った観光案内を国内の宿泊施設でいち早く行っている。館内に展示するさまざまな芸術作品やお薦め観光ルートなど周辺案内をアプリにより実施。宿泊客にアプリをダウンロードしたスマートフォンを貸し出している。
ryugonの経営者で、地域連携DMO雪国観光圏代表理事の井口智裕氏は「地域のことを学びたいという長期滞在のお客さまが増えている。ガイドを頼むと手間がかかるが、ポップガイドは思いついたときにすぐ借りられる利便性がある。多言語対応なので、海外のお客さまにも使ってもらえる」と同アプリのメリットを強調している。