日本ホテル教育センター(東京都中野区)は8月25日、部下の育成などにかかわるホテルのブライダルプランナーらを対象にしたシンポジウムを開いた。出席した約50人は、ホテルブライダルに求められる人材育成方法や人材像、人材採用方法などについて熱心に耳を傾けていた。
シンポジウムでは、5年間でブライダルの成約件数を約6倍に伸ばした真野浩明・富士屋ホテル婚礼宴会課統括マネージャーらを講師に迎えて実施。人材採用では詰め込みの知識を持った人ではなく、「やる気がある人やプラス思考の人を選ぶ」という真野氏。「人間を尊重した経営をしなければブライダルはどのホテルも伸びない」と言い切る。そのためには、全ホテル従業員で1つの結婚式をするという意識、環境づくりが必要だと強調する。
真野氏は(1)ブライダルでの使用がホテルの売り上げに大きく貢献できることを各部の担当者に理解してもらう(部門間の壁を取り払う)(2)「できない」というマイナス思考をやめ、どうしたらできるか考える──などの努力で、ホテル内のブライダルへの認識を高めた。