
ホテレス会場の風景
「第37回国際ホテル・レストラン・ショー(HOTERES JAPAN2009)」と「第30回フード・ケータリングショー」「第9回厨房設備機器展」の3展示会が2月24〜27の4日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれた(3展の総称=HCJ)。4日間の総入場者数は8万6710人で、前年の9万1973人に比べ5200人ほど下回った。景気の後退による出張費の削減に加え、会期中の悪天候が響いた。
入場者数の減少にもかかわらず出展者は、今回のHCJ出展を肯定的に捉えている。事務局に寄せられた継続出展者からのアンケートでは「全体的な来場者数は減った感じがするが、その分、真剣かつ目的意識を持った来場者が増えた」「こんな時期だからこそ、真剣に製品をチェックする人が多く、商談数としては増えた」という声があった。
企画、セミナーでは温浴関連に焦点を当てた「AQUA&SPAセミナー」や「ホテル・レストラン・スパのデザイン設計コーナー」が好評だった。AQUA&SPAセミナーは、「SPAとは」という大枠からより実践的、具体的な内容にシフトしつつあり、「聴講生もこのマーケットをしっかりと勉強していこうという意欲が感じられた」とHCJ事務局。
一方のデザイン設計コーナーは、従来のシティホテル向けからビジネスホテルの改修にテーマを設定したホスピタリティパートナーズグループのセミナーが好評を博したという。
HCJは、ホテル・旅館などの宿泊、外食、給食業界に向けた専門展示会として毎年開催。今年の展示規模は、849社・2005小間(前回837社・2158小間)だった。
来年の3展示会(HCJ2010)は、場所は同じく東京ビッグサイトを舞台に2月23日から26日に開催される。

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