
ANA Green Jet
羽田ーサンフランシスコ定期便から開始
全日本空輸(ANA)は5日、持続可能な社会の実現を目指す「ANA Future Promise」をテーマとした特別塗装機「ANA Green Jet」の運航を始めた。サステナビリティをテーマとした機内サービス品の活用、運航オペレーションなど、さまざまな施策を展開し、持続可能な社会の実現を目指す。
ANA Green Jetの運航は同日の羽田―サンフランシスコの定期便から開始。機内食容器の一部や機用品などにサステナブルな素材を使用するほか、CO2排出抑制を目的とした運航オペレーションなど、さまざまな施策を展開する。施策実施後は、実現の可能性や顧客の評価により、その他機材、路線への拡大が検討される。
機体のデザインは、環境の概念を表現する「水と緑」をモチーフに。また、CO2排出量削減に向けて特殊加工が施され、第1弾の施策として「サメ肌効果」が期待されるリブレット技術をニコンの技術協力のもと、新たに導入する。機体の空気抵抗低減やCO2排出量削減、技術の耐久性などを検証する。
機内サービスでは、東レと青森県発のベンチャー企業appcycleが開発したヴィーガンレザーを使用したヘッドレストカバーを導入。東レが開発した100%植物由来PETやリサイクルPETを原料の一部に使用した最新開発品の使用や、appcycleの青森県産のりんごで作ったジュースの搾りかすを利用したヘッドレストカバーを使用することで、地域創生にも貢献する。
このほか、機内ではサステナブルなフライトが体感できるオリジナルカラーの機内照明や、豊かな自然が想像できるBGMを導入する。
運航は、ボーイング787型機2機で、1機目が羽田―サンフランシスコの定期便、2期目が11月に国内線に投入される予定。
ANA Green Jet