
施工の様子
白崎コーポレーション(福井県鯖江市)は1955年の設立以来、「自然と人との共生」をテーマに、防草緑化用資材の企画・販売といったグリーンアップ事業を皮切りに、再生トナーカートリッジの製造・販売を含むサプライビジネスなどを多岐に展開している。
同社では現在、昨今のHACCPにのっとった衛生管理の重要性の高まりに伴い、グリストラップのエコ清掃システム「石鹸(せっけん)化衛生工法“グリピカ”」の活用を宿泊市場に呼びかけている。
すでに、飲食店を皮切りに、一部旅館・ホテルにおいても採用され、悪臭問題や衛生管理にかかるコストを抑制するなど効果を発揮しているという。
グリピカは、グリストラップにたまった廃油をせっけん水に変えて清掃する。
従来のグリストラップ清掃とは異なり、油分を乳化(油と水が混ざり合った状態)するのではなく、分解し完全なせっけんに変えて(鹸化(けんか))槽内を清掃し排水する点がポイント。「残ったゴミは油を除去しているため、産業廃棄物ではなく一般ごみとして処分できることから、人体にも環境にも優しい唯一無二の清掃システム」と同社。
グリピカの清掃の手順は(1)グリピカロボで廃液を吸引し、せっけん水にして槽内へ戻す(2)戻したせっけん水で槽内を清掃する(3)せっけん水を排水管へ流し、管内の油脂も除去する―。
さらに、「生成されたせっけん水は生分解性(自然に戻る力)が高いため、水中にあるカルシウム成分と結びついてカルシウムせっけんとなり、魚や微生物の餌になることも特徴」という。
同社はほかにも、地元福井県産のグリストラップ専用消臭剤「消臭菌んぐ」も取り扱う。「施設のグリストラップ清掃にお困りの際はお気軽にご連絡をいただければ」と話す。
最近では、有名な飲食チェーン店で提供する食事に害虫などが混入し、休業する事案も生じており、厨房排水に関する衛生維持管理について多くの相談を受けているという。
この件についての問い合わせ先は白崎コーポレーションTEL0778(62)2200。
施工の様子